写真で綴る、自然とのふれあい日記
by shirabiso
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栂海新道(白馬岳から日本海縦走登山) 1日目  

   私の夏休み --- 栂海新道編--- 
      『海抜3,000mから0mへ』 『岩ガキ、食べるぞ!』

【行程】2003/7/26 猿倉~白馬~雪倉避難小屋
         7/27 雪倉避難小屋~朝日岳~犬ヶ岳~栂海山荘
         7/28 栂海山荘~白鳥山~親不知海岸
         7/29 帰京

 「栂海新道」、北アルプスの栂池と日本海の親不知を結ぶ、地味なルートである。地元のサワガニ山岳会がこのルートを作って、今年がちょうど30周年だそうだ。だが、このルート、長いうえに標高の低いところを何度もアップダウンを繰り返す為、暑い! 真夏に重たい荷物を背負って、奥多摩や丹沢を縦走するようなものだ。下山口(親不知から上り始める変わり者もいるが、、、)が日本海でなかったら、「絶対このルート、廃道だね。」と私は確信している。だが親不知は下山口であり、日本海であり、海抜0mなのであった。そこに大きな意義が生じる。
 今回のテーマは『海抜3,000mから0mへ』
 これが『海抜3,000mから847mへ』などと中途半端な数字では力も湧いてこないし、「このルート、廃道だね!」とそっぽを向いてしまうところである。
 そしてサブテーマが『岩ガキ、食べるぞ!』であった。このサブテーマに対する目的意識も非常に大きかった。
 この二大テーマを頭と胃袋に意識しながら、緻密な計画は立てられていったのであった。
 メンバーは以前からこの地味なルートを歩きたいと言っていたOさんと、「栂海新道、wa~すてき!」と言ったやはり変わり者なのかYさん、それと緻密なプランナーの私である。(Yさんは直前の飯豊山行で3mほど滑落し、かなり凹んでいたが、なんとか気を取り直し、参加となった。)

a0094730_14572141.jpg 7/26 ムーンライト信州の車窓から、唐松岳・白馬三山の山並みが、朝陽を浴びてくっきりと蒼い空に浮かび上がって見えている。まだ梅雨明けはしていないが、文句なしの快晴である。白馬岳、久しぶりである。
 白馬大雪渓を登るのは今回が3回目。だが以前登ったのは随分と昔の話。懐かしい。(あの人は今ごろどうしているのやら。誰だ、それ)
 道の所々に見覚えがある。この雪渓の広さ、周りの山々とのコントラストの美しさ。やはり良いところである。人気があるのも無理はない。無理はないが、ん~ん、私の周りのこの人々を何とかしてほしい。黄緑色のキャップを被った団体や、ピンクのタオルを持った団体や、「読売旅行の人~、アイゼンはここで外して~」の団体や、「は~い、3班の人~、出発しますよ~」の団体や、ふぅ~、疲れる~。そんな人々に挟まれ、大雪渓の上から下まで一本の線でつながった行列の構成員と化し、とぼとぼと登っていく。今年は土石流があった影響で、雪渓上のルートが例年と変わっている。本来なら落石の影響を受けにくい雪渓の真中にルートが付いているのだが、今年は左側に付いている。危険なところにはパトロールの人が立っており、行列をコントロールしていた。ご苦労様です。
 雪渓の上部に着く頃からガスが湧いてきて、視界を閉ざす。
 白馬山荘13:10着。今日の泊まりの雪倉岳避難小屋は水が無いため、ここで補充する。夜行疲れと行列疲れに加え、水の重さがどっと堪える。
 13:55白馬岳山頂着。『海抜3,000mから0mへ』のスタートラインである。(平常、白馬岳は2,932mなのだか、今回特別に3,000mまで隆起してもらった。)
 頂上を過ぎると極端に人が減った。静かな山旅が楽しめそうである。白馬大池への分岐を過ぎると更に人が減り、そして素敵な世界が待っていた。高山植物の花花花。ウルップソウにコマクサにハクサンイチゲにタテヤマリンドウにタテヤマウツボグサに、その他なんだかよく分からない沢山の綺麗な花々が咲き乱れていたのだった。そしてガスから抜け出し視界が広がると、a0094730_1459533.jpgいつのまにやら所々に残雪を蓄えた見慣れない山々に囲まれており、眼下にはキラキラと太陽光線を反射させているかわいい池が現れ、その周りを木々が覆い、Yさん曰く、「ブータンに似ている」らしいちょっと異国ムードを漂わせる素敵な別天地が待っていたのだ。今回のメンバー3人とも白馬大池への分岐以北は初めてだったので、景色がとても新鮮で、感激である。ちょっと歩いては立ち止まり、またちょっと歩いては立ち止まり、のんびり、ゆっくり、景色を堪能しながら歩いた。
 16:15、雪倉岳避難小屋着。地元の人らしい3人組が、すでに宴会を始めていた。ニリンソウのおひたしに、アマ草(?)、なんとか笹の炭焼き等々、ご相伴にあずかった。美味であった。a0094730_1511270.jpgさすが地元の人達である。 でも私は白馬からの水が重たかったのか、ちょっとだけ食べてダウンしていた。夕食のウナギもあまり食べられなかった。残念無念。(生涯2度目である。前回もやはり水をボッカして食欲ダウンした記憶がある。)でも少し寝た後すぐに復活。
 雲海に沈んでいく美しい夕日を静かに堪能したのであった。
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# by shirabiso | 2003-07-26 20:57 | 山登り・温泉